私は一般企業に勤める中堅社員ですが、自分の仕事のやり方がある程度決まっている今でも、停滞しないよう「もっとよくできないか」「何かできないか」という学びを忘れないようにしています。
仕事をしつつ、限られた自分の時間の中で勉強するというのは大変なことですが、今はSNSやYouTubeなど、効率的に有益な情報を得る方法があふれています。
それでも、本から学ぶということは、今も廃れない勉強方法ですし、多くのものを得ることができます。
この記事では、中堅社員の立場で読んでみても、業界や職種に関係なく社会人に共通して役立つ知識やマインドが学べると思えたコンサル一年目が学ぶことという本をご紹介します。
もちろんこの本の内容がすべてではありませんが、会社の研修だけでは得られない知識が詰まっていて、私が1~3年目ぐらいまでに知って実践していたら、仕事に対する取り組み方も、仕事の回し方にも変化があっただろうと思います。
新入社員や若手社員の方にとっても、社会人生活を送るうえでベースとなる貴重な情報が学べると思いますよ。
この本を読むとわかること
コンサル業界に限った内容ではない
タイトルからコンサル業界の方向けの印象がありますが、そうではありません。
本書は、外資系コンサル出身者がさまざまな職業・業界で活躍していることを受け、彼らがコンサルタント時代に学んで、今も役立っていることなどを取材したものがベースとなっています。
そのため、以下の本書からの引用にもある通り、さまざまな職業・業界で生かせるスキルが学べるはずです。
職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから理解できるようになります。
「コンサル一年目が学ぶこと」より引用
4章構成で、30個に厳選された重要スキルが学べる
30個の厳選された重要スキルが4つのカテゴリに分けられた4章構成になっています。
- 第1章:コミュニケーション関連スキル
- 第2章:考え方に関するスキル (論理思考や仮説思考、問題解決など)
- 第3章:デスクワーク関連スキル(議事録、スライド作成、勉強法、プロジェクト管理法など)
- 第4章:ビジネスマインド関連
箇条書きにすると、他のビジネス書でもよく見る字面かもしれませんが、著者本人や取材したコンサル出身者の方々の貴重な経験談に基づくことで、単なる例題ではなく実際の現場で、なぜ有益なのかを感じることができるはずです。
おわりに:自分で学び続けて停滞しないことが大切
学び続けないと視野や自分の幅が狭くなってしまい停滞してしまいます。停滞は「私はこれしかできない」と、自分が無価値に感じてしまうことにつながるから怖いんです。
現場の先輩たちは自分の業務をこなしながら、新人さんに教育します。戦力に育てることが目的ですから、業務に関する知識や技術を教えるだけで精一杯になっていることが多いように思います。
そういう状況だから、社会人として重要な知識や考え方については、先輩や上司に聞きづらかったり、体系的に教えてもらえる機会は少ないかもしれません。
できる先輩などをお手本に見て盗もうと思っても、そういう人が身近にいない場合もあります。
私はまさにそうでした。いい先輩・同僚にも恵まれ、積極的にかかわることで実務は問題なくできるようになりました。でも、業務内容などの関係上、社会人としての知識やマインドについては、お手本になる人がおらず、読書や研修で勉強し、経験でしか得られないことは、トライ&エラーで身に着けました。
それゆえに、この本に書かれていることを押さえる、実行するだけでも、働くうえで有益だと思えます。
社会人のベースとなる最初の知識として頭にいれるには、この本は重宝するのではないでしょうか。この本を索引代わりに、ここにあるトピックを他の本を読んでさがしてみたり、必要な知識を深堀してみたり。私が新人を教育するなら、参考教材として渡したいぐらいw。
社会人でも自力で学び続け、停滞することなく、成長しようとする誰かの助けになれば幸いです。
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