データがあふれかえる現代において、データを活用することはもちろん、効率的かつ適切に管理するためのデータマネジメントが重要になってきています。
この記事では、データマネジメント初心者の私が読んでみて、「まさに最初にこれが知りたかった!」という要望に答えてくれた、データマネジメントが30分でわかる本とそのおすすめポイントをご紹介します。
こんな人におすすめ
- データマネジメントという言葉は知っているけど、詳しくは知らない
- とにかく、データマネジメントとはどういうものか、基本を知りたい
- 難しい用語ばかり並べた専門書はまだ早い
この本を一言で言うと?
データマネジメント知識体系(DMBOK)の独自要約とケーススタディ集です。
「データマネジメントが30分でわかる本」より引用
本書内の文章を引用させていただきました。
DMBOKについては、内容をまとめた公式書籍(『データマネジメント知識体系ガイド第二版』)も出版されていますが、初心者が読むには、ボリューム的にも内容的にも、とても難解。それをとても簡潔にわかりやすく30分で読めるよう答えてくれる内容になっています。
ポイント1:データマネジメントとは何か?が簡潔にわかる
入門書や初心者向けの本と銘打っていても、小難しい歴史や理論、専門用語だらけの説明などが続き、本当に知りたい情報に辿りつくまでに時間がかかったり、辿りつけなかったりすることがありますよね?
その点、本書は、初心者が入口としてもっとも知りたい、以下のことが簡潔に説明されています。
- データマネジメントとは何か?
- なぜデータマネジメントが必要か?
- データマネジメントの知識体系である「DMBOK」を構成する11の領域について
概要や全体像が明確になるため、「さらに理解を深めたい」「自分の職場に適した方法を検討したい」といった場合も、次のステップでどういった情報を探したらよいかがつかみやすくなると思います。
ポイント2:知りたいレベルごとに、読めばよい箇所が分かれている
各章ごと、読者が知りたい情報のレベルに合わせ、以下の4つの構成になっています。
- 30秒で読みたい人向け・・・データマネジメントの概念をざっくりと
- 3分で読みたい人向け・・・データマネジメントの各領域をざっくりと
- 30分ほど余裕のある人向け・・・データマネジメントの具体的な活動
- 3時間ほど余裕のある人向け・・・ケーススタディを使ってより具体的に
初心者は、1または2まで読んでみると、全体像が理解しやすくなります。必要であれば、3、4まで広げてみるという感じ。
おわりに
ケーススタディまであり、入門書という位置づけではないのですが、初心者の私からしても、簡潔で概要つかみやすく、とても満足度が高かったです。
なにごとも入門書の時点で重要なのは、簡潔に全体像がつかめることですよね。ぜひ、データマネジメントをこれから学ぼうという方は読んでみてはいかがでしょうか?