新居での新しい生活は、期待で胸が膨らみますよね。
賃貸契約が完了し、あとは、引越し日当日を迎えるだけ。
でも、住民票の移動や住所変更など、引越しにはたくさんの手続きがつきもの。
手続きに追われている間に、引越し日を迎えてしまうことになる方も多いのではないでしょうか。
そんな状況でも、新居に荷物を運び入れる前に、ちょっとしたことに気をつけるだけで、
退去時に高額請求されるリスクを減らすことができるかもしれません。
「これから入居なのに、退去するときのことを考えるなんて早い」と思われる方もいるかもしれませんが、退去時こそ、トラブルになりやすいんです。
私の過去5回の(苦い)引越し経験で学んだ「引越し前にやっておくべきこと5選」をまとめてみました。
- 1.荷物を入れる前の部屋の写真を、できるだけ撮っておく
- 2.電化製品と壁が直接触れないように工夫する
- 3.クッションフロアや畳には、重いものを直接置かない
- 4.もともと備え付けられている備品を確認しておく
- 5.火災報知器を自分で付ける場合は、事前に不動産業者に確認する
- まとめ
1.荷物を入れる前の部屋の写真を、できるだけ撮っておく
荷物が何もない状態で、部屋の写真をできるだけたくさん撮っておきましょう。
壁の画鋲の跡やキッチン周りのクロス、フローリングの傷など、細かいところまで撮っておくのがベストです。
多くの賃貸物件には、あなたの前に入居者がいたはず。
不動産業者にもよりますが、前の住人がつけた細かい傷や汚れまで、全て把握しているわけではありません。
あなたの退去時に、前の住人がつけた傷に気づく場合もあります。
その際に、あなたのせいでできた傷や汚れではないと証明できる重要な証拠になります。
2.電化製品と壁が直接触れないように工夫する
冷蔵庫などの電化製品は、壁の電気焼けを起こすことがあります。
基本的には、通常の使用範囲での消耗扱いとなり、原状回復の範囲外となる場合がほとんどです。
ですが、電気焼けの程度や不動産業者の判断によっては、修繕をもとめられることがあります。
壁のタイプにもよりますが、例えば、クロスは大きな1枚の面になっているため、
一部の電気やけであっても、一面張替えが必要になると、修繕費が高額になる場合があります。
電化製品と壁の間には、広めに隙間を作るか、ダンボールなどで、壁に直接触れないように工夫しましょう。
3.クッションフロアや畳には、重いものを直接置かない
普通のフローリングより柔らかい「クッションフロア」や「和室の畳」の場合、
重いものを長期間置いておくと、凹んで跡がついてしまいます。
特に床に触れる面が四足になっている冷蔵庫やキャスター付きのレンジ台などは、くっきりとあとが残ります。
短期間で移動すれば、元に戻ることがありますが、冷蔵庫などの大きなものの移動はあまりしないのではないでしょうか。
また、普通のフローリングでも、気づかないうちに冷蔵庫から水漏れして、
フローリングに染み込んでしまうことも考えられます。
冷蔵庫に関しては、「冷蔵庫キズ防止マット」などが売っていますので、
敷いて置くと良いかもしれません。
それ以外の家具については、カーペットの上に置くなど、工夫してみてくださいね。
4.もともと備え付けられている備品を確認しておく
前の住人が置いていったものを、不動産業者や大家さんがそのまま使ってよいことにしている設備があります。
「家具や電化製品などの大きいもの」や「不動産業者が管理して許可しているもの」
であればわかりやすいので大丈夫かと思いますが、細かい日用品などは、不動産業者が忘れてしまう場合があります。
借主が持ち込んだものは、退去時に借主が撤去することになっていることがほとんどだと思います。
「自分のものではないから」と撤去せずに置いていくと、その処分の料金を請求されることがあります。
私は、実際に「物干し竿」「天井の照明カバー」で請求されたことがあります。
その時点で指摘して費用を差し引いてもらいましたが、管理の甘さにあきれたことを覚えています。
5.火災報知器を自分で付ける場合は、事前に不動産業者に確認する
火災報知器については、消防法で設置が義務付けられていることもあり、
未設置の物件は少なくなっているかもしれませんが、自分で取りつけを依頼する必要がある物件もあります。
小さいとはいえ、壁に小さな穴を開ける必要があるため、不動産業者から「必要なら自分でつけるように」という指示がなかった場合は、念のため、設置前に確認するようにしましょう。
私のマンションは、まさに指示がなかったパターンなのですが、
ガス業者がガスの開栓に来た祭に、「付けるのが普通ですよ」と言われ、その場で設置してもらいました。
不動産業者へは事後報告になってしまったのですが、微妙な反応をされてしまいました・・・。
命を守るために、絶対必要だと思うのですが、費用などの関係で付けていなかったのかもしれません(汗)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いずれも、私が過去の経験から必要だと学んだことです。
原状回復の対象外となる可能性があるものもありますが、実際にどうなるかは、退去時までわかりません。
事前にリスクを減らして、気持ち良い新生活を始められたらいいですね。
自分の身はできるだけ自分で守って、皆さんが、気持ちよく退去するために、お役に立てれば幸いです。